日本菌学会関東支部ワークショップ
「菌類の分子系統学を学ぶ超入門編」に参加しました。参加者の顔ぶれは大学院でカビや植物病原菌を研究している学生と先生、また民間企業や公的機関で菌類研究に携わっている方々が大半で、純粋なアマチュアは菌類懇話会からの数名のみでした。超入門とはどのレベルを指すのか?分子系統学を勉強し始めて半年ほどの私にとって一番気になるところでしたが、なんとか次のステップへの第一歩とすることができました。
まず系統解析に必要なプログラムをPCにインストールするところから始まり、教材用DNAデータセットを使い塩基配列のアライメントや近隣結合法、最節約法、最尤法、ベイズ法による解析の実技をこなし、系統樹を得るところまで行われました。
基本的にはコンピュータの操作が主体で、ゆっくりやれば誰にでもできるはずなのですが、講義のスピードが速いため脱落者が出てしまうという事態になりました。普段コンピュータを使って仕事をしているとは言え、ほとんどのプログラムがGUIではなくコマンドを入力して操作するようになっており、見慣れないコマンドの綴りを入力する際タイプミスを頻繁にしてしまい、少しでも遅れると次のコマンドが何なのか分からなくなってしまうといった感じでした。
操作の概略だけは頭にたたき込むことができたので、帰宅後、さっそく復習してみると無事、講義の内容を再現することができました。この半年間でMEGAを使った近隣結合法までは実践していましたが、最尤法・ベイズ法を習得したいと思っていましたので、いいタイミングで素晴らしいワークショップに参加することができラッキーだったと思っています。
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