偽アミロイド

詳細な記載をする際には、すべての部位のヨード反応を見ます。偽アミロイドとは一般にメルツァーを追加した際に赤くなるとされていますが、注意すべきことは光の色温度を考慮することです。Fig.1はメルツァー液そのものを顕微鏡で撮影したものですが、液本来の色は黄色です。Fig.2は光量を落として(色温度が低くなる)撮影したものですが、深い橙色に見えます。

また、非アミロイドの色と偽アミロイドの色を明確に区別できるようリファレンスとなるものを用意するのもいいかもしれません。Fig.3-5は、レンズクリーニングペーパーや濾紙にメルツァーを吸わせたものですが、明らかな偽アミロイドです。Fig.6は、キブシのピスにメルツァーを吸わせたものです。こちらは非アミロイドでした。

弱い偽アミロイドは判断が難しいことがあります。こういった場合はリファレンスとした色のどちらに近いのかで判断することが出来ます。

Fig.1 Fig.2 Fig.3
Fig.4 Fig.5 Fig.6


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牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










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