にんじんピス

極小きのこをピスに挟んで思ったことは、キブシの組織は意外に大きくて極小の試料をしっかりホールドするには向いていないのではということでした。そこで試してみたのはにんじんピスです。にんじんの組織はキブシよりも小さくきめ細かいと思われたからです。Fig.1はにんじんの組織、Fig.2はキブシの組織でにんじんの方が明らかに小さいです。

これはよさそうだということで、にんじんを用意しました(Fig.3)。標本は先日もご登場願ったMarasmiusさんです(Fig.4)。試料をにんじんに挟んでみると(Fig.5)、なかなかよいホールド感です。乾燥標本に適度な湿気を与えているようにも見えます。ところがどっこい、カミソリをあて切り出そうとするとにんじんから大量の水分がしみ出してくるではないですか! 標本はすっかりふにゃふにゃになって使い物にならなくなってしまいました。企画倒れです。

Fig.1 Fig.2 Fig.3
Fig.4 Fig.5


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牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










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