顕微鏡写真講座@菌類懇話会

菌類懇話会では、菌類の記載に必要なスキルを向上させるための講座を開催しています。これまでには論文執筆、胞子測定、画像トレースの講座が行われ、将来的にDNA解析の実習なども予定されています。今回は顕微鏡写真の撮り方ということで開催されました。講師は三重のgajinさんです。

私の場合、顕微鏡を入手した直後、真っ先に如何に顕微鏡写真を確実に撮るのかからスタートし、特注品の顕微鏡撮影アダプタを作ってしまったので、コリメート法もやったことがないですし、顕微鏡撮影アダプタに関する汎用品についての知識が全くないので、今回のような講座の講師は務まらないわけでして、補助ということで講師をサポートする役割を与えられました。

レンズの収差といった光学の基礎知識から始まり、特に講義の中で強調されていたのは、やはりケイ藻の標本で練習するということでした。実際にケイ藻プレパラートを使ってデジタル一眼レフシステムでの撮影が実演され、コリメート法しか体験したことがない参加者の方にはよい刺激になったのではと思います。

最近のデジタル一眼レフは低価格化と高性能化が同時に進んでいるようで、汎用の接写リングや望遠鏡用のアダプタを組み合わせることで比較的安価にシステムを構築することが可能となっているようです。

この先、菌類懇話会会誌の誌面にレベルアップした顕微鏡写真が多数掲載されることになるでしょう。

Fig.1
ソフトウェア上からリモートで撮影する実演
Fig.2
ケイ藻プレパラートで実演中
Fig.3
接写リングとボーグ製アダプタを組み合わせた例


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牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










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