新しいカメラ
ちょっと前に、顕微鏡写真の撮影に使っていたEOS30Dが壊れてしまいました。どうやらシャッターの寿命のようです。撮影枚数は6万枚を越えていますが、メーカー公称のシャッターの耐久回数は10万回らしいので、壊れるのはちょっと早いかなといったところです。
後継としてEOSのエントリーモデル、しかもひとつ前のモデルEOS Kiss X50を入手しました。なんと3万円しないという格安です。やはり、5D Mk2やD30とくらべるとかなり軽くてチープな作りのカメラですが、過酷な現場に持っていくわけではないですし、基本的に顕微鏡に取り付けたままとなるので気にしないことにしました。安かったし。
新しいカメラの最大の利点はライブビューのモードでPC画面上でリアルタイムにモニターできることです(Fig.1、若干のタイムラグがある)。顕微鏡撮影システムで最も重視しているのは、観察側と撮影側を同焦点にすることですが、鏡筒長の調整にリアルタイムモニター(しかも拡大表示ができる)が絶大な威力を発揮します。
そんなわけで久しぶりに気合いを入れて珪藻を撮影しました。Fig.3-7は縮小していないオリジナル画像をトリミングしたものです。Fig.8はちょっと傾いていた珪藻を「なんちゃってリアルタイム深度合成」を用いて撮影し、コントラストやホワイトバランスを調整、シャープ処理をし縮小したものです。
EOS Kiss X50は耐久性にはあまり期待できませんが撮影の質は十分使用に耐えるものであると判断しました。
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