奥黒部調査
奥黒部とは富山県の北アルプスにある黒部ダムの上流にあたる地域のことですが、昨年、初めて菌類の調査がはいりました。この調査結果は、Hashiya et al. 2013. Macrofungi of the Oku-Kurobe area, Toyama City, Toyama Pref. Bull. Bot. Gard. Toyama 19; 45-53. において報告されました。
で、今年も再び調査に出向いたのですが、あいにく3日間土砂降りに見舞われるという運のなさです。通常ですとダムから奥黒部地域までは、湖畔を丸一日かけて歩いていくしかないのですが、拠点とした山小屋の全面協力により、黒部湖をボートで移動することができました。土砂降りでしたので、床に置いた三脚が船底にたまった泥水をかぶり、脚をロックするネジが砂でジャリジャリになってしまいました。
なんとかそれなりの点数の標本を集めることができましたが、土砂降りのため生態写真はほとんど無しです。標本は山小屋の乾燥室にある石油ストーブで乾燥させました。標本写真は部屋の片隅で無反射布と小型LEDライトを使って撮影しました。Fig.1は、ねらっていた種で「ススケヤマドリそっくりさん」です。Fig.2-3は富山のメンバーが採集したもので、フウリンタケの仲間とスズメタケの仲間です。
帰宅してからはジャリジャリになった三脚のメンテナンスをしました(Fig.4)。
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