西日本のアメリカウラベニイロガワリ

アメリカウラベニイロガワリがどんな菌なのかを定義すると「新菌類図鑑で記載された、ブナ科の樹下に発生し、胞子の大きさが 11〜12.5 × 4〜5μmのもの」となります。2年前に、これに一致するものを見つけ真性アメリカウラベニイロガワリとして扱ってきました。収集した標本は、富山県、長野県、宮城県、秋田県、北海道のものがありますが、すべて本州中部以北となっています。

新菌類図鑑で記載されたものは、長澤先生にうかがったところ関西地方のものであるとのことでした。ということは西日本の標本を調べない限り、どれが真性アメリカウラベニイロガワリなのかは分からないということになります。先日、懇意にしている方から兵庫県産の標本をいただくことができました(Fig.1-3)。とりあえずでも胞子の大きさくらい確認できればいいのですが、ちょっと追い込みに入っている事案があるため、まだ何も検討していません。いずれDNAも調べて明らかにしたいと思っています。

Fig.1 Fig.2 Fig.3


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牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










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