2015総括

今シーズンから本格的に西日本産アメリカウラベニイロガワリを収集することにしました。6月下旬には、懇意にさせていただいている西日本の方々に協力を依頼し、ある程度の数が集まりました。標本を提供していただいた京都、兵庫、奈良、愛知、山口、大分の皆様には深く感謝いたします。

Fig.1-3は山口県から送られてきたものです。かさの色は明らかに赤くなることはなく、柄には頂部にも網目は認められず、Bsal tomentumは成熟しても赤くならず、孔口の色は深い赤色である傾向が見られました。やはり東日本で収集した標本とは肉眼的のも相違が認められます。

今シーズンは気候がちょっとおかしかったと思います。梅雨の間は「梅雨ってこんなに涼しかったっけ?」と思えるほどでしたし、7月末頃の猛暑もこれまでにない厚さでした。そのためなのか、7月下旬はイグチの発生量も種数も少なく、唯一アカヤマドリのみが沢山見られました。

9月上旬は地元での発生は少なかったのですが、温暖な地方数カ所から標本が送られてきました。そういった地域ではそこそこ発生していたようです。

Fig.1 Fig.2 Fig.3


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牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










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