今シーズンの総括 2016
地元長野では気候のせいなのか、ある特定の種は多く見られましたが、全体的な種数は例年よりもかなり少なかった感じです。それでも今シーズンは75種180標本を収集することができました。その半数近くは各地におられる協力者の皆様から送付していただいた物です。深く感謝いたします。
FIg. 1-2は宮城県産で1はこれまでに見たアメリカウラベニイロガワリ類似種のどれにも当てはまらないので「ふしぎウラベニ」と呼んでいる物で、この冬には形態と分子についてさらに検討するつもりです。2はアカジコウの仲間で、ネット情報を見ているとどうやら栃木県にも分布しているようです。
Fig.3は山口県産で以前にもいただきましたが非常に珍しい物です。まだ他の地域から見つかったという例はありません。北米産のBoletus rubroflammeusに近いと考えています。系統的にはバライロウラベニイロガワリとともにRubroboletusに所属すると示唆されていますが、この追加標本を加えてさらに解析したいところです。
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