ハラグロウラグロニガイグチ

ウラグロニガイグチSutorius eximiusは数種類のみの小さな属のはずでしたが、Wu et al. (2016)においてNeoboletusオオウラベニイロガワリ属とされていた一群を配下に従える大きな属に変貌しました。ウラグロニガイグチのみ形質的に異質という印象を持っていましたが、追加標本を観察した所(Fig.1-3)やはりある共通点が見られました。

注目したのはやはり柄の基部にあるBasal tomentumです(Fig.3)。菌糸が束になって円錐形の筆先のような形状を作って立ち上がっています。この形質はオオウラベニイロガワリやアメリカウラベニイロガワリに近縁な一群に共通して見られていました。ウラグロニガイグチがオオウラベニイロガワリなどに近縁であることを示す形質なのではないかと考えています。

Fig.1 Fig.2 Fig.3


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牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










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