Boletus rubrus?と信州キノコの会採集会

Boletus frostiiによく似た「幻のイグチ」と言われてきたBoletus rubrus?を発見しました。これまでの発生確認地は富士山と八ヶ岳、南アルプス、北アルプスなど長野県中部山岳地帯で、「長野県北部の亜高山帯にもあるはず」と思っていましたがやはり発生していました。少し前に知人が発見したのとあわせ長野県北部で2箇所発生地が確認できたことになります。この菌の分布が少しずつ明らかになっていくのではないでしょうか。

信州キノコの会採集会は、ウツロイイグチがよく採集される場所で行われました。ムラサキヤマドリタケとウツロイイグチは実は近縁ではないのかというテーマで研究にとりかかっているので、狙い通りウツロイイグチの標本を確保することができ、よい採集会となりました。

今年はBoletus auripes(キアシヤマドリタケ池田仮称)とBoletus bicolor(ニシキイグチ)がよく発生しているようでキアシヤマドリタケが10ほど採集され、ニシキイグチは諏訪地域で採集されたものが沢山持ち込まれました。 発生の周期があるとはいえ、比較的普通に採集されている両種ですが、国内の図鑑で掲載された例が少なく、きのこの会の面々でさえそれらについての正確な知識を持ち合わせていないというのが現状のようです。

余談ですが標本撮影を黒バックですることにしました。ひきしまった感じがありなかなかよいのではと思っています。きれいに撮影するためにはちょっとしたテクニックが必要となりますが、白バック撮影との比較も含めてTIPSとしてまとめる予定です。

Boletus rubrus? ウツロイイグチ


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牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










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