和文論文執筆講座

大阪市自然史博物館で菌類懇話会・幼菌の会共催による和文論文執筆講座が開催されました。日本菌学会会報に日本新産種報告を書くための講座で、アマチュアの記載能力向上を目指し、最終目標は、国内の未報告種に名前をつけ日本の菌類を網羅した大図鑑を作るということです。

開始時刻よりも2時間も早く会場に着いてしまったのですが、すでに数名の参加者もおり、待ち時間のあいだ標本庫を見学できることになりました。保管されている菌類の標本や本郷博士の原図を見ることが出来、素晴らしい体験となりました。

執筆・投稿の体験談では、「編集委員・審査員とのやりとりではどんな事態が待ち受けているのか」や「実際の執筆に於いてどんなことに注意すればいいのか」をお話しいただき、つづいて現在執筆中の原稿を教材にして「最終稿にいたるまでに、どんなところを修正し、さらにどうすればいいのか」を参加者の質問を交えながら進行していきました。

「WEB上の記述は長期間存在する保証はないので引用文献として適切ではない」というお話では「プリントアウトして博物館に寄贈すれば永久的に残されるのではないか?」という思いもよらぬ切り口での質問も飛び出し「集団で勉強する講座」ならではの発見がありました。

また来年も開催されます。一人でも多くのアマチュアに日本新産種報告を執筆する力量が身につけば素晴らしいことだと思います。



前へもどる次へ
牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










無料カウンター