胞子の大きさは正規分布となっているか

現在までにおそらく万単位の数の胞子の測定をしてきましたが、感覚的に胞子の大きさは正規分布となっているだろうと思っていました。最近、機会があり実際にどうなのかを検討してみました。

グラフは、とある種の複数標本から1900あまりの胞子を測定しその分布を表したものです(長さのみ)。これをみると若干偏りがありますが、ほぼ正規分布であるといえるのではないでしょうか。

最小値は9.46、最大値は17.69、平均値は13.74、中央値は13.74、標準偏差は1.10となっていました。通常、平均値を基準に標準偏差を求め、胞子の大きさを記載するようですが、中央値を基準とする方法もあるようです。その場合は標準偏差ではなくIQRを用いるということですが、その数値は12.98から14.47でした。平均値±標準偏差では12.64から14.84となり、IQRのほうが数値の範囲が狭くなるようです。

どんな場合にどの方法が適しているのかはまだよくわかりません。生物統計学という専門分野があるときいてますので、独学で数年の身にとっては、理解まで遠い道のりとなりそうです。



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牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










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