胞子の測定

PhotoRulerという検鏡写真から胞子等の大きさを測定できるツールを使い始めました。関西でキノコを探求されている方がプログラムしたソフトウェアで大変使い勝手がよく素晴らしい物です。

今まで胞子がどんな方向を向いているのか深く考えずに一律に縦と横を計測してきましたが、それではあまり良くないことが分かりました。Fig1は3次元CGで作ったイグチ胞子の模式図ですが、胞子の向きによって横幅が異なって見えることが分かります。

胞子が担子器につながっていた部分、担子突起がどの位置に見えるかをFig2,3,4に示しました。Fig2は担子突起が見えず、Fig3は中心軸付近に見えます。多くの文献の検鏡図ではFig4の向きが描かれていますので、このような物を計測対象とするべきなのでしょう。

カバーグラスに胞子を落とせた標本でも、写真1カットの中に理想の方向を向いているものは数が少なく1個〜4個程度のことが多いのですが、100個の計測をするには50カット程度の写真が必要となりそうです。

fig1 fig2 fig3
fig4


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牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










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