菌類懇話会の行事では最も参加者が多いということで、山口、鳥取、岡山、兵庫、秋田、富山、福井等からこられた大勢の方にお会いすることが出来ました。

工藤伸一氏(青森県きのこ会）による「アカヤマタケ属と東北の珍しいきのこ」と題して講演がありました。昨年出版された「東北のきのこ」に掲載された、他の図鑑では見られない菌が多数紹介され、アカヤマタケ属の中には2種類の担子器と大小の胞子をもつ珍しい形態のものがありました。

アカヤマタケ属の乾燥標本は柔軟化時に組織が溶けてしまったりして観察が難しいとされ、観察地を自宅の近くに設定し、生標本をいかに素早く観察記録するか等のお話も印象深い物でした。

終了後は、私が勝手に「私のDNAの先生」にしているAさんをつかまえ、DNA解析ソフトウェアMEGA4を使った塩基配列のアライメントについて色々質問することができました。実際にPCを操作しながらですと、アライメントを目視で、マニュアルで編集する方法がよくわかり、「とにかく数をこなせば見所がわかってくる」とのことですので、習得に励みたいところです。