菌類懇話会例会
今年初めての例会は筑波の国立科学博物館実験植物園で行われ、国内第一線で活躍する菌類研究者5名が参加するという豪華な顔ぶれとなりました。地元長野ではようやくオオダイアシベニイグチやヤマイグチなどが発生し始めたところで、ネット上にもイグチが大発生しているという記述が見られなかったため、あまり収穫を期待していませんでした。しかし、予想は見事に外れアメリカウラベニイロガワリ(広義)の大発生を目にすることが出来ました。
幼菌の会メンバーによると本郷博士が書いたアメリカウラベニイロガワリは小型から中型のイグチだそうです。今回目にした物は明らかに大型であるため、西日本の物とどのように違うのかが興味深いところです。またアメリカの文献には柄基部にRedish Hairを持つ物がBoletus subvelutipesとあり、Redish Hairを持たない今回の物との比較検討もぜひやってみたい課題です。
粘菌を研究しているメンバーもいたため、なかなか自分では見つけられないジクホコリの写真を撮ることが出来たり収穫の多い例会となりました。
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