野生のきのこは安全か@長野

地震発生以来、人生で最もTVを見ている日々が続いています。どこの放送局か忘れましたが、海水の放射能汚染に関して面白い話をした学者がいました。「魚類は海草類を食べヨウ素を体内に蓄積している。ゆえに放射性ヨウ素を体内に取り込むことはない。したがって魚類は安全である。」とのことでした。しかし次の2点から信用できる見解ではないと思っています。

  1. 肉食性魚類が考慮されていない。
  2. 放射性ヨウ素以外の核種が考慮されていない。

この番組を見て「福島原発近海の魚でも安全」と信じてしまう人がいるとしたら、ぞっとします。


長野でも3月中にトガリアミガサタケが発生することを確認できました。この先1ヶ月に渡りトガリアミガサタケのパラダイスを目指して巡回する日々がやってきます(by妻)。菌類研究のみならず菌食も大好きなので地元での放射線量を欠かさずチェックしています。長野の現状は次の通りとなっています。

最大0.1マイクロシーベルト/時が3月15-16日に観測されましたが以降はおよそ0.05マイクロシーベルト/時で推移し、また降下物の放射能濃度は放射性ヨウ素190MBq/km2が1日だけ観測されていますが以降は不検出とされ、放射性セシウムはまだ検出されていません。とりあえず菌食に関して影響はないであろうと考えています。




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牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










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