図鑑の著者をして「幻のきのこ。まだ1度も撮影していない！」と言わしめたのがこのオオズキンカブリタケです。自宅から近場にあるフィールドで過去数回、苦もなく出会っていましたし、今回のフィールドでは昨年100本に及ぶ子実体が発生していたので、私にとっては幻でも希少種でもなく、いたって普通にみられる菌であるという認識でした。といっても見つけたのはほとんど妻ですが。

「ぜひ撮影したい」ということで今回案内させて頂いたのは「日本のきのこ262、文一総合出版、2009」の著者柳沢まきよしさんです。長野県出身で「オオズキンカブリタケが発生してますが撮影しますか？」と連絡すると県内の実家から速攻でやってきました。昨年よりも少ない発生でしたが、山城跡の周辺に数十本の子実体が散生しており、良いカットを撮影できた模様。次回の出版物で使用したいとのことです。