4胞子性担子器を撮影する

一般的に、光学顕微鏡の被写界深度は浅いため担子器のステリグマ4つを鮮明に写真に納めることは不可能とされています。fig1程度に撮影できればいい方でしょう。

ここで登場するのが「なんちゃってリアルタイム深度合成」です。fig2では担子器からのびるすべてのステリグマが明瞭に確認できます。fig3では、ステリグマに付いたままの胞子4つ全部にピントが合っています。残念ながら右側のステリグマが2つ重なって見えてしまっているのと、もう1つはピントが合わせきれなかったものがあり完璧ではないです。

この手法は、画像から検鏡図を作製する際に非常に有益なものとなります。Adobeイラストレーターなどのドローソフトウェアを使いfig2,3の画像から図を作製するするのに要する時間は数分です。

従来は顕微鏡を覗きながらピントを少しずつ送り、描画装置を使いフリーハンドで図を描くという方法がとられていたそうです。おそらくかなりの時間を費やす必要があったのではないでしょうか。

fig1 fig2 fig3


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牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










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