PCR実験

PCR実験の実習を行うことができました。PCRとは標本から抽出したDNAをサーマルサイクラーという機械で増幅する行程です。標本から抽出したDNAだけでは解析するには量が足りませんので解析に必要な量に達するまで増幅します。サーマルサイクラーは温度の上げ下げによりDNAの2重螺旋構造がほどけたり、再構築されたりする性質を利用してDNAを増幅するための装置です。

温度が上昇して2重螺旋構造がほどけるとオリジナルの1本鎖と対になる相補的な塩基がペアを作り2本鎖となり、温度が下がるとふたたび2重螺旋構造となります。材料となる塩基はDNAポリメラーゼという酵素の中に含まれています。温度の上げ下げが1サイクル終了すると2倍の量となり、繰り返すことにより2の40乗もの量に増えるというわけです。

さて、手順に従って実験に望めばすぐに良い結果が得られるのかというと、そう簡単にはいかないようです。8サンプルほど試しましたがうまくいったのは2サンプルのみでした。課題は、なぜDNAの増幅できなかったか原因をつきとめることです。

考えられることは、「標本に問題がある」「プライマーが適していなかった」「サーマルサイクラーの温度設定」などが挙げられるということです。

資料を参照せずに書きましたので間違いがあるかもしれません。



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牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










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