輪帯照明の不具合 先の年末年始に顕微鏡のメンテナンスを行いましたが、それ以来、輪帯照明での像に気になるところが出てきてしまいました。輪帯板は間違いなく視野の中央にセットされているのに、視野の左右で明るさが異なってしまうのです(Fig.1)。しばらくの間「こんなんだったけ?」と思いつつも何の手も打たなかったのですが、顕微鏡と向き合うまとまった時間がとれたので原因を追及してみました。 運良く検証作業を始めた直後に解決してしまいました。なんとランプが斜めに取り付けられていたのです(fig.2)。これをFig.3のように正常に取り付け直した結果、Fig.1の症状は改善されました(Fig.4)。 ハイエンドの顕微鏡ではランプの位置を微調整できるようになっているようですが、なぜそれが必要なのかよくわかりました。顕微鏡はすべての部品が正常に取り付けられて初めてその性能を発揮するのだということを認識することができたわけですが、顕微鏡の性能が発揮されればFig.5のような美しい珪藻も意のままに撮影できるのです。 今回のような検証作業にはやはり珪藻プレパラートが最適でしょう。常に手元に置いておきたいものです(Fig.6)。
輪帯照明の解説は下記を参照。 |
||
Fig.1 | Fig.2 | Fig.3 |
Fig.4 | Fig.5 | Fig.6 |