菌類懇話会の総会・講演会

2015年にはいってから、アメリカウラベニイロガワリ近縁群の標本100個あまりからデータを取り続けていますので、顕微鏡観察ネタは新規にこれといってありません。とにかく来る日も来る日も同じ形質を見ていますが、種毎に取得したある形質のデータが安定しているのかを検討しているのです。

先週末は菌類懇話会の総会・講演会でした。国立科学博物館の細矢博士の講演は「DNAから判ること判らないこと 〜菌類を中心に〜 」という演題でした。印象的だったのは、DNAの水平移動により種間の境界がグラデーションになっており、現在通常用いられているのは「系統樹」ですが実際は「系統網」になっているのではないかということです。その他にも現在の最先端の事例の紹介がなされ大変興味深いものでした。

Fig.1


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牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










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