兵庫合宿

昨年につづき長澤先生を招いての兵庫合宿に参加しました。連日の猛暑で山はカラカラな状態で大型菌類の姿は非常に少なくお目当てのイグチがほとんど見られなかった点が少々残念でした。しかし、私にとって一番重要なのは、自分の研究成果を発表し長澤先生に見ていただけることです。

当サイトの「覚え書き:胞子の謎」掲載以来、アマチュアの研究テーマとして胞子の測定値をとりあげると面白いのではないかというお話を複数の方から頂いていました。今回の夜の勉強会では、予備調査として20サンプルのデータをまとめ、考察した物を発表させていただきました。具体的には同一子実体の落下胞子と乾燥標本の胞子の大きさを比較した物です。結果には乾燥標本の胞子の方が若干大きい傾向が見られましたが、その大きさの差をどのように捉えるべきか、その差は有意なものであると言えるのか、等に関してコメントをいただくことができました。

私の仮説は「胞子紋採取時には胞子を落としやすい環境を人為的に作り出しているため、未成熟な胞子も落下してしまう」というものでしたが「その可能性は十分にある」との見解を頂きました。さらに「幅広く何の種でも検討することは時間の無駄になる可能性もあるので、胞子の大きさのみで分けられていた分類群に的をしぼってやってみるのがいいのではないか」とご指摘をいただきました。

広くアマチュアに胞子の研究を呼びかけようというプランがありましたが、どのようにするべきなのか再考せねばなりません。

アセタケ属 Boletus auripes
変形菌 ヒメコナカブリツルタケ フクロツルタケ(の仲間?)


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牛肝菌研究所 by yuichi taneyama










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